Fort bij de Nieuwe Steeg
ニューステーフ要塞(01)


ニューステーフ要塞の濠
咽喉部がバラバラな要塞

1885年に着工、1878年頃竣工。
リンゲ川のアクセスポイント、及びアスペレン要塞のサポートと火器の保管を主な目的とした。
この要塞は稜堡型で、洪水時には洪水領域に入り島となる。動員時に150人駐屯。
対爆掩蔽兵舎はユニークなコの字型をしている。
兵舎は4メートル位の距離を置いて向かい合っている。
これは想定される攻撃方向が、一方だけではなく2方から来る可能性を踏まえてこのような形状になった。
またこの2方向からの攻撃方向の為、二つのリマイズが地下通路で繋がっている。
2方から包囲されたときに、どちらの倉庫に物が保管してあっても、行き来してピックアップできるように、という発想である。A1地下に弾薬庫があり、リフトで運搬された。
以前は高い土塁壁があったが取り壊されたとのことである。
また、他の要塞に比べ空気循環が優れていたので、他の要塞よりは快適だったと言われている。

この要塞は、つい最近まで軍の管轄で非公開であったが、民間に払い下げられ今回が一般初公開であった。
目玉のコの字兵舎と地下通路リマイズ以外の説明がなく、他が何のビルだかよくわからない。
どちらかというと、将来のレクリエーション施設として力を入れているこの団体のアピールが中心であった。

ただ面白いのは、今まで行った要塞はどの建物も咽喉部は一定の方向を向いているのに対し、
この要塞は2方からの攻撃を意識してか、様様な方向を向いている。
要は倉庫要塞だったという話を聞いたので、兵舎以外は殆どリマイズかと思われる。
また、要塞警備員の家と畑が要塞内の敷地にあり、畑の作物を要塞内で食べていたそうである。
真中に通路がある兵舎は面白いと思った。
哨舎らしきものもあったが何故バスチヨンのハズレにあるのか謎である。
弾薬リフトは綺麗に残っている。
また兵舎のガラスも当時のオリジナルで、よく保存されている。
Gカゼマットのキューポラは、案の定ここでも持ち去られていた。

手前の要塞警備員宅左手に畑があった。 コの字型掩蔽兵舎。隙間の両脇が兵舎
このような感じ
中に入る。キーボックス(鍵の管理箱) 2階の踊場から入り口を臨む
この辺はオフィサー室入り口側の2階という安全な場所にある。
迎撃側に兵士のドミトリーがある。
ガラスは大戦前からのもの トイレ現在未使用

こちらは一平卒のドミトリー
焼津のマグロ漁港の冷凍マグロのように
ずらっと並んで寝ていたのであろう。
こちらはストーブ台、壁は換気筒用の穴 例の飲料水システムの雨樋

向かいの兵舎へ


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